嗜好は変化しない/ホロウ・シカエルボク
へ追いやって差し支えない、雨の日には体内で何かが穏やかに咆哮し続けているような気がする、太陽を焦がれて駄々をこねるみたいなそんな声を上げている気がする、頭の中で梅雨前線を捻り潰す、もちろん現実的な効果などあるわけがない、でも現実的な効果だけが精神や肉体にとって効果的だというわけでもない、インストルメンタルが流れている、言葉を必要としない、それは仮眠のような瞬間でもある、いつまでも留まることは出来ないという意味でも、放っておくと眼球はいつでもワーズ・オブ・ワンダーをスコープに捕らえようとし続けてしまう、頭を殴りつけて気絶させておくしかない時もある、アタッチメントを必要としない欲望は際限なく昂り続けて
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)