ヴァージン/ミナト 螢
 
降り注ぐ太陽のヴェールの下
爪先とアスファルトの口付けを
ヒリヒリと感じながら歩く道

照れ隠しのような日傘の中で
あなたの姿を思い浮かべるのは
恋と言うものの仕業なのだろう

ワンピースの裾が手を振るように
アスファルトとさよならを交わすと

残り陽のオレンジに染まる頬が
あなたへの想いを空に巡らせ
火照った体で泳ごうとしても
海の底でさえ熱中症だ
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