命の更新/ミナト 螢
 
飢餓と満月が同居する体
世界の最果ては孤独だと言う

日付変更線を挟みながら
数えきれぬ命の埋葬と
新たな命を取り出す時間が
せめぎ合う度に繰り返される

途上国の過酷な労働に
一滴の汗も流せない僕は
コンビニのレジ前に置かれている
募金箱の中に円を投じ

愛の連鎖が止まらないうちに
救援物資が届いて欲しい
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