つむじまがりの思春期/うわの空。
かわひらこ、が
ずいぶんお利口に
触れあう
初めて、は
どれも素敵だった
流れ星が
周囲の光を食べて
夜空で一番輝いたとき
羨望と後遺症に手をやいた
透明、は
受け入れるために存在する
たくさんの色を引き受けて
手放して、
透明、とは示談が済んだ
世界はカレイドスコープ、に似て
同じ模様を繰り返す
繰り返す、ということに
疲れたら
電車を降りるしかない
にじむ、水彩
のような町の中で
大人になるしかない
つむじまがり、は
ただただ祈る
流れ星は
周囲のどの光より
短命でありますように
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