にくしみ(要冷蔵)/kaz.
 
冷たくしなければならない、当たり散らさなければならない、肉の芽の中に魂がこもっているから、憎悪の種を蒔き、育て、花を咲かせなければならない、雷の目の前で呻かなければならない、それが人生だから、ね。悪魔の果実を収穫し、透明なグラスに注ぐ、ねえ今私って何かしら、詩なのかしら、性なのかしら、どちらにしても生きねばならない、アルゴンガスを吸いながら、眩暈がして立ち竦まなければならない、ならない、ならない、うぜえんだよいちいち、殺すぞてめえ、星降る夜になる。なるなるなる、なるなるなる。呼吸、胡弓の調べ、呼吸音、すう、はあ、すう、はあちゅうに咲いた花のような悪夢、ばくよ、それを食べてしまえ、ばいい。上質な朝焼けを、昼に見る。

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