途中経過その3/山田せばすちゃん
あったことなど
69. プレイ プレイボール!遊べ白球青空の下にて子等は歓声をあぐ
70. 朧月夜 寝台に腰掛け祖母はくりかえし「朧月夜」を口ずさみけり
71. 梅雨月夜 傘を差す梅雨月夜なれば二人ではシングルベッドで眠られもせず
72. 初月夜 雪雲を別けて出できし初月夜露天の風呂に湯気は満ちたり
73. 十五夜 十五夜に若い狸の勘違い「十五の夜」を熱唱したり
74. 冴 冴子もしこの歌をどこかで読んだなら一度でいいから連絡をくれ
75. 芽 何かしら楽しい気分何を見ても笑えてしまう木の芽時です
76. 重 重力の定数gと言う時に地学教師は唇震わす
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