zephyr/少年(しょーや)
 
でいて
力を込めれば込めるほどそれは際立っていく
目と目で交わす祈り
沈んでいく思いが優し過ぎたから
もうキミを愛してもいい頃

幸せだった時間が怖くて
首を絞め合うその感触は空虚になる
涙を流すその愚かさは
より一層キミを高ぶらせていくみたい

忘れないで
こんなにも滑稽な暗闇を
どれだけ抱きしめたって満たされる時は来やしない
冴えない目で「ミライ」だなんて笑ってみせたアナタが好き
私は今日もここで、独り、眠る
幸せだった時間が怖くて首を絞め上げた
アナタは歪んだ顔で「ありがとう」って呟いた
私は今日もここで、独り、眠る


あの日、言葉は死んだ。

[次のページ]
戻る   Point(0)