zephyr/少年(しょーや)
気だるい夜
薄明かり
遠くのネオン
何台も滑走していくアスファルト
錆び付いた体
虚ろな目
愛しいキミ
すがるように辿り着いた夢のまた夢
柔らかい肌と乾きかけの長い髪
爪の先
こぼれる言葉
「あいしてる」
その向こう側に待つのは、誰?
寄せては返す波みたい
その矛盾と少しの焦らしが熱を帯びて
気付いた時にはもう、離れられない
ただその体温を焼き付けて居たい 痛い
潤んだ瞳の奥でアナタが笑う
「こわしてよ」って指先が叫んでる
舌でなぞる喉には確かな真実
跳ねまわる歌声に歓喜
絡まる手と手、今日は何の日?
愛のある醜いキミはいつだって澄んでい
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