隠れ里/
kaz.
ようやく、わたしの冬眠が、始まった。
再び、負け惜しみに身を焼べる、
それは、昔から、望んでいたことで、
木漏れ日を身篭る、晩秋のにおいを抱え、
磁場の上に、星は繁殖する、
野外には、やはり誘導があり、
わたしの声で青白く落ちて、
街から目覚めていく、形は膨らんだままの卵塊、やがては春の熱線を浴びて、燃えろ、燃えろ
戻る
編
削
Point
(3)