完璧な星空/
星丘涙
いのだ
星屑に埋もれて心の傷を癒せたあの頃に戻りたい
ガラスの心で夢を描いては
全ての空気を感じとっていた
理想と現実はさほどかけ離れていなかった
生温い部屋の中でコーヒーを飲みながら
眠気を覚まし欲張る日々の繰り返し 潔さの欠片もない
時に逆らって上昇しても 肌艶は失われシミは増え目衰える
諸行無常の波に飲まれ 笑ったり 泣いたり 怒ったり
完璧すぎる星空だけが私を見つめているだけである
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