心の翼/坂本瞳子
 
気怠い午後の微睡みに
身を委ね
正気を失い
自堕落な生活を続ける
こんなことではいけないと
思いつつも
身体がいうことを聞かないと
言い訳をしては一欠片のパンを
供してもらう
もう自尊心など持ちあわせてはいない
それでも心は翼を持ち
上へと向かってゆく
滅び行くこの身とは
反対の方向へ
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