絹の詩/
星丘涙
蚕の様に糸を巻き付け
言の葉で 魂ごと包み込むのです
見えないくらい細い繊細な言の葉
バリバリと命を食い尽くしながら
身を震わせ よじらせ 紡ぐのです
繭(まゆ)で包まれ 魂は蛹(さなぎ)になるのです
懸命に紡ぎ生まれた 言の葉の繭は
命と引き換えに 詩となるのです
絹の詩になるのです
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