休日の唄/葉leaf
 
世界の潮の流れがひととき停止する
潮の運行に身を任せて
自動的に動いていた手足が
今朝は世界とともに停止する
人は眠るべき存在であり
眠りにより停止を醸成し
停止をどこまでも浄化し彫琢していく
脳に靄がかかったような
ぼんやりとした休日の体は
世界とともに停止して
その停止に隠された無限の回転を
刻みつけねばならぬ
今日一日の時刻の浜辺の墓標に
記録ではなく発された声として

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