接近/
坂本瞳子
稀に見る真剣な眼差しに
早まる鼓動は
私のものなのか
あなたのそれか
区別がつかないほど
かつてない近い距離で
手に触れることなく
想いが交差するのを感じ
悦に入る既のところで
踏み留まって平静を装い
言葉の一つも発さずにおいて
ただただ募らせる
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