朝御飯/
chiharu
二人で食べる朝御飯が
何故だか少し恥ずかしかった。
昨晩、互いの体温を感じながら
何もなかったかのように向き合って、
普通に朝御飯を食べている。
夜が来て、また朝が来て
その繰り返し。
ご馳走だったはずの情事が、
朝御飯を食べることと同じように
普通になってゆく。
朝は夜の秘密をそのままにして。
淹れたてのコーヒーの香りが
私の一日の始まり。
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