永遠の独り言/坂本瞳子
 
ける
こんなことしか
できずにいる自分に対して
募る劣等感は
留まることを知らず
そしてまた夜は更けて行く
嗚呼、そして陽は昇る
それくらいのこと知っている
いかにも狡猾な自分らしさが
こんなところで顔を出す
もう、いい加減にしないか
この辺で止めておこう
こんな繰り言は沢山だ
嗚咽混じりの吐き気が続く
痙攣が止まらず
眠り方さえ忘れた
午前二時に
どこからともなく聞こえてくる
口笛に覚える恐怖感を
抱きしめたまま
朝を迎えよう
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