春夜/星丘涙
空を見上げると 月光に照らされる小梢たち
私の心に 命の塊が囁きかけてきて 思わずため息がこぼれる
もう何回この季節を歩いたのか・・・・
ふと 故郷を思ってしまった 私を形作った故郷を そして父と母を・・・
きっと祝福も 呪縛も あそこから始まったのかもしれない
でも 今夜は もう一度生まれ変われそうなそんな気がする
原点の抑圧を 振りほどいて 私は 私になるのだ
そんな早春の夜 星座を見上げ 眩暈をかんじた
この世界の作られる前から 私はこの夜を歩くことになっていたのだろう
神様はこ
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