カンパネルラ。/
印あかり
(星が過多に絡まる布を
ずっ、と引き摺って歩く)
祭りに群がる
こどもらの声
茹だり茹だる旋律の
真中で がぼがぼ溺れている
(乳の道をたどり
誰かが母に辿り着く)
私が零したパン屑に
群がる川の魚のように
約束に腐る程度の
君であったなら
(あの時の僕らは
未来と過去しか見えていなかった
瞬間 が君を浚っていった)
(美しく鮮烈に)
( )
まだ、杖が無くとも歩ける
黒の上着を置き去って
腐りゆくこころが
燃える川を渡っていく
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