いっとうの流れ星/
印あかり
パリィン。
斬りつけるような輝き
立体に組みたてることを
途中で飽きられ
かたちにならなかった僕らの
最後の復讐
(また皿が割れた。
お母さん、お母さん。
僕 お母さんを愛するために
かたちになろうとした)
パリィン。
何の音だか
わからなくなっていく
僕は翡翠の尾をひき
唸りをあげて
躯をこぼしながら
きおくを塵にしていく
でも、それはなんだか
悲しいような気がするな
お母さん。
煙になったこころが
柔らかく輝きはじめる
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