神聖/印あかり
 
天使の影をみたくて
窓べりに腰かけて朝をまつ

鳥の囀りと 衣擦れが
うるさくて天使は来られない

震えるからだをかためても
鳥は鳴く

こらえきれず風も漏れはじめた








地に落ちた
ラナンキュラスの影をじっと見ている

朝が終わる

ようやく顔をあげて
僕の影さえない
ぽっかり大きな空をみた
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