撹拌される真夜中の指向性(望まれるのはイレギュラーバウンド)/ホロウ・シカエルボク
すべてはくたばって散ばり、火をつけられて焼け焦げた炭になってしまうだろう、ポンコツの目玉が呼び起こす小さな頭痛に舌打ちをしながら、長い長い夜の幕開けだ、心臓が轟音を上げている、それは俺に大人しく目を閉じることを許さない、ひと時でも横になろうものなら、引きずり起こして拳骨でぶん殴る、仕方がないので目を覚ましてどうでもいい真似に身を投じていると、ディスプレイに反射してそいつの笑い声が聞こえてくる、俺に何をさせようっていうんだい、俺に何をしてほしいんだい、俺は問いかけるけれど答えが返ってくることはない、俺は闇雲に真夜中に引きずり出される、朦朧として…朦朧として見つめる小さな明かり、寓話にあっ
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