心と言葉/もっぷ
 
そのインコはレモン色で
くれたのは男の子
見知らぬ 男の子
なぜなら前日が クラス替え

中学時代はそういうふうな
忘れたいことばかりがよぎる日々
レモン色は苦しい
レモン色が苦しい

インコは あっけなく息絶えて
涙が止まらなかったけれど
男の子には言わなかった

言えなかった ごめんって
ただ 心でどんなに思ったって
通じない、ことを知った


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