音楽会/
もっぷ
バロックを聴いているゆうべ
ピアノがやさしくいざなう
夢への世界 扉はすぐ
そこだけれど まだ
開けないで 聴いていたいと
気がつけば夜通しとなった
一人のための音楽会
レコードは回り続けた
幾度も針を置いて
幾度も躊躇いを見ぬふり
幾度も親の心配は
聞こえぬふり 気がつかぬふり
朝になって 父さん母さんも
聴いていたって知った音楽会
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