レセプター/草野大悟2
 
たわんだ黒の両端から
すべりよる
無数の
整列した たましい
(のようなもの。

ひとつ
また
ひとつ、
ゆるやかに
おちてゆく
とうめいの夕陽たち。

拒んでいるのか
倦んでいるのか
もどかしげな蒼穹を
あおぐものがいる。
(じっと、 ただ じっと。

戻る   Point(2)