公園/葉leaf
都市がその分厚い装甲をこっそり脱いで
機能のための回路が途切れるやさしさだけの広がり
人もまた分厚い甲冑を脱いで
失われた自然の脈動の中へ包まれていく
公園は人が空間を食べる場所
疲労した人の本質が公園全体に広がり
公園の鮮やかな推移に洗濯され
再び人の形に収まってゆく
人は身体が波立ちざわめくのを感じる
解き放たれた空間と身体との瞬間的な舞踏が降りしきる
ベンチに座るだけで人は骨格を失い
遠くを見渡しては高い建築が間違っていると思う
あのマンションの高さはもはや取り返しがつかない
あの自動車の焦燥はもはや末期症状だ
空を見上げれば雲が滑らかに動き
人は無数の矢を放ってはそれを見失う
唯一公園においてのみ都市は遊ぶことができ
唯一公園においてのみ人は生から抜け出せる
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