誰も知らないところの詩/
fujisawanorio
ぼくは誰も知らないところで詩を書いている
生きることに絶望をかんじている友のために
手紙を書くように書いている
楽しんで書くようにしている
ありあまる妄想の力を借りて
詩の言葉に凝縮するのだ
友も詩を書いているらしい
長い詩だ
その友がたとえぼくの生み出した架空の友だったとしても
神のみ前にちかってゆるされるはずだ
存在の耐えられない重さにうちひしがれようとも
明日はやってくる
生きてみよう明日を
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