さよならサリンジャー/
fujisawanorio
ぼくはサリンジャーと出会った
もっと早くに出会いたかった
このみずみずしさよ
老いとともに
逃げないでおくれ
詩にならない言葉たちが凝縮して
長編小説となった
でもサリンジャーはもういない
手紙を書こうとおもったがもういない
存在がうすれてきたとき
人間は消え去っていくのだ
何処からともなく
戻る
編
削
Point
(0)