詩人の死/葉leaf
 
 詩人が死ぬということはどういうことであろうか。2011年に、同人誌「kader0d」を一緒に立ち上げた友人である伊達風人が亡くなった。33歳だった。彼の詩は『風の詩音』という詩集にまとめられて、2012年に出版された。私はその詩集に栞文を寄せた。
 伊達の死後、私は彼に語りかけるようにして数編の詩を書いた。そのときどきの人生のステージにおいて、伊達が私に問いかけてくるものは違っていた。伊達はいつでも私に語りかけ問いかける言葉を所有していた。私は折々にそれに応える「欲望」を感じた。
 伊達の詩業は何らかの完成を示したわけではない。それは夥しい遺稿という形をとっていて、彼の詩作のキャリアの途上に
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