色鉛筆 九/信天翁
 
    
    伊勢湾の一辺をになっている
(比較的 温和な風と光にめぐまれた)
            知多半島は
           丘の稜線から 
いま 伊勢湾の貨物船を望遠している
    卒寿となった おひとりさま  
   
そうだ・・・・・ 
   おらも あのタンカーのように   
          よみのくにへと
    無事に 入港できますことを 
 空虚となった脳味噌に 刻みつける           
 
      


   
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