きみを溶かしたら、たぶん空色になると思う。(ゴル投稿長考版)/高橋良幸
 
情報が散りばめられたグラデーションとして捉えてしまうように。たまにあるだろう、まっすぐな道のずっと先が電柱とか電線とかごちゃごちゃしたもので埋め尽くされていて、空を薄く塗ったような色になっていること。
だから、これはそういう消失点の話だとも言える。見えなくなってしまうということが、溶けてしまうということのもともとの定義だって。それでさっきの話の続きをしたいんだけど、あの夢はきみの夢とはどれだけおんなじなのだろうか。いや、答えづらかったらいい。でも、きみがずっと遠くに行ってしまう前に聞いておければと思って。
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