きみを溶かしたら、たぶん空色になると思う。(ゴル投稿長考版)/高橋良幸
ニュース画面に映る空はいつもあんな色だろう。それが青色だって即座に思い浮かべてしまうのかもしれないけれど、ふと気づけばもう夕暮れが終わりかけてる、なんて時もある。光が散乱された結果としての単なる色彩のグラデーションなのだとぼくらは豆知識として覚えていて、もしかしたらきみなんかは関連する数式の幾つかをそれとなく覚えているかもしれない。ああいう将軍様のロケットだとか、下町の人工衛星だとか、飛んでいく原理はおなじだとして、載せている夢はどれだけおんなじなのだろうか。飛翔体はぐんぐんぼくらから遠ざかって、やがて肉眼だけでは色を生んでる粒子との区別がつかなくなってしまう。まるで遠い世界の出来事を、単なる情報
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