色鉛筆 四/
信天翁
なぜだろう
臨死はひとけたになったのに
卒寿のおひとりさまにむかって
遠くから鴉が揶揄している
近くで番犬が威嚇してくる
そして 反対に
街はずれでは
車の爆走が謳歌している
どうしてだろう
吾れ関せずと
若さを蒸発させて
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