老細胞の呟き 四/
信天翁
平均余命が 一桁となって
諦観の半旗が たれさがるなか
いまさら なにに
こだわり とらわれ
とまどっているのか
過ぎ散ったかげぼうしは
はるかに薄まるばかりであり
近くにせまりくる案山子は
迷彩服をまとっているだけ
なのに
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