老細胞の呟き?/信天翁
 
       つつじが丘のひだに
       住みついて 三十年
       いま 卒寿となって
        しんみりとおもう

    九十の齢(よわい)の歩みが
   (おかげさまにもかかわらず)
       なんと いとけない
        (主体性の欠けた)
       歳月であったか と

あゝ いまや老いた手許にひろがる
   中天への委任状の むなしさ



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