色鉛筆?/
信天翁
きさらぎは昼さがり
北風の挑発もなく
ふゆびのさざなみは
ベランダのひさしをすどおり
やわらかなひかりとなって
おだやかに三和土のうえで
尾っぽを引きずっている
どこからか
鴉がなにやら
わめくなかで
戻る
編
削
Point
(3)