きみに寄せる詩群/山中 烏流
いつでも、わたしのための
きみに
嫌われないための
*
ただ少しの起伏すらない日々に潜む
祈りにも似た所作
瞼を閉じた先で
きみの作った朝食を食べて
適当なスーツに身を包んで
仕事に向かう、わたしの夢をみた
数ある未来の中の
一つの話
確実に衰えていく身体から
半歩ずつ
遠ざかっていく心を
羨ましげに眺めている
(わたしたちはどこまで行けるだろうね)
いつか
腰を下ろす、その時が
きみと同じであればいい
内緒の話だ
4.
あの日
眺めていた空が遠ざかる
空想はいつだってわたしの傍
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