自問自答/葉leaf
きることの根拠なのだ。
自問自答するのは太陽のまぶしさについて。なぜ太陽は直視できないほどまぶしく己の姿を隠すのか。たぶん太陽はあそこまで明るく振る舞うことを望んでいない。周りによく思われよう、周りの役に立とう、そういう気持ちがどんどん累積していって、ついにあんなに陽気で本当の姿が見えなくなったのだ。
自問自答するのは水の滑らかさについて。どうしてあんなに流麗に動き続けるのか。初めはきっとうだつの上がらないごつごつした流れをしていたに違いない。だが、世界が始まるにあたって自分に使命を課した。正しいかどうかわからないがとにかく一つのことをやり遂げよう、と。それは結局正しかったわけで、実際水が世界を回しているのである。
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