飛ぶ日まで/itukamitaniji
飛ぶ日まで
それはいつかの晴れた日 君は空を眺めてて
飛びたくなくなったって 寂しそうに愚痴る
どうしようなんて そんなこと僕に聞くなよ
僕に大層なこと 言えるはずもないだろ
けど誰だってそう 何にもしたくなくなって
ただ風に吹かれたり 閉じこもりたい日々もあるだろ
だましだましやってきて 魂果てて萎れた羽
しばらく飛ぶことを忘れて 生きてみることにした
普通に買い物に行って 普通に映画を見に行って
ただ歌を歌ってみたり 何もしなかったり
街の喧騒に溶け込んで どうにだって生きてゆけるって
こだわることなんて 何一つ必要なかったんだ
飛びたいと
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