朝のホーム/
葉leaf
駅のホームには
人々の疲労と希望が散らばっている
コンクリートの怒りによって
掃き清められた余りにも尊い人生たち
線路は狂おしく悲しみながら
大きないかづちを流している
人々は所詮線路の砂利の如く
辺りを伺い言葉をもてあそぶ
濡れた道路は蛇の鱗のようで
余りに淫らに踏まれすぎている
今日、結局俺は死なないだろう
明日、当然俺は死なないだろう
戻る
編
削
Point
(6)