労働/葉leaf
 


澄み切った均衡の成熟のもとに
季節の気まぐれな散逸を防ぐため
私は薪を手に取り機械で割っていく
身体が材料の要点をつかみ
材料を機械の中心に割り当て
身体と材料と機械とが
美しい諧調に当てはまっていくように
陽射しは剣のように労働を刺し
時間の深い淵から音律を探り当てる
季節は厳密な波動を繰り出し
その波動に乗るようにして
私は身体中の筋肉を操作し
機械はその運動を調整し
薪は割られる瞬間を記憶した
私という人間の文脈
機械という技術の文脈
薪という自然の文脈が
季節という単純な原理のうちに統括され
時間という単純な媒体のうちに均衡した

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