太陽の日/這 いずる
 
浮世で築いた財の金ぴか
光る像は空のかなたへ信仰つなげ
天から光るのは太陽のような祈りのような

白い雪が螺旋に降りて
駆けあがる道を天までつなげる
祈りが届いたのなら
独り者だとか問わずすべての人に
幸せが届けと願っているこのわたくしの
稀な気持ちが届くといい

イルミネーションで偽装された街の木々は
人の心を照らしているのだろうか
深淵まで覗き込んではいないだろうか
照らし出す天使の輪を人は望んでいるの

見守る天の御方よ
見守る天よ
空より降り立ちはしない

ひとり祈り
ひとりほとほとと泣く
わたくしの組む手の甲に
雪は舞い降り
ひとつの天のつなぎとして
なぐさめになるのではあった

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