夕暮れもよう/
灰泥軽茶
夕暮れがそっと肩に手をかけて
淡い影が滲んでいく
ちぎれた雲の影が
ひとつずつひとつずつ
心の影のもようだなと
こつこつと
ぽつぽつと
とつとつと呟きながら
うつむくとくるぶしまでがアスファルト
おやおやいけない
縁石についとジャンプして
夕闇すいすいかけぬける
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