日曜夜明けドリップ/うわの空。
 


静寂、
週末の精神的渋滞
万事休す


生き物の毛をむしった服で
心まで温めようとする
愚かだわ、愚かだわ

窓は薄暗がりの世界と
色のないふたつの目玉と
内と外を映す

思考の槍は
四肢を貫通し地に刺さる
鼻からの侵略者は
体内を食い荒らすエチオピア

そうして自縛に至るのです



嗚呼かみさま、
あのしとの左手のきらりを煮詰めて
ロジカルな状態で、は
酸化させるくらいしか出来ない

嗚呼ほとけさま、
あのしとの身体はわたしの身体が解る
よしんばひとりの週末を頂いても
新たな傷みがかさぶたを穿つ摂理も


相互作用でなくても
落としたら戻せなくても
思考を焙煎する
四肢の穴からエチオピアが飛ぶ


フレンチローストで
戴けるまで時を流して
渋滞緩和の標識を
あのしと以外から、貰いにゆく


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