乾いた雪/
もっぷ
構えた洋館にも
思えてくる
冬とはなんて暖かいのだろう
再び廻って来た一季
その手前にそういえば
野葡萄の森があったはず
女学生たちが笑っていた声が
あまりにも無防備に響いていて
うららかに秋の終わりを彩っていた過日
偽りなく過日のそれはわたしだった
(((いつから食べていなかったのか)))
#
雪だろうか白いものが掌から
さらさらと さらさらと
とても乾いた雪なのだろうか
わたしはいま正気だろうか
死んでみたいと思ってはいたが
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