風の舌(七)/
信天翁
遠くで鴉が騒いでいる
近くでキジバトがうなっている
そして 里山の林には
小雀たちが戯れている
深閑を讃美するかのように
カラオケのさざなみをたてて
心身のコリを撫であい
ひとときの忘却に沈んでいる
丘のひだにたたずむのは
デイサービスの館(やかた)
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