業の行方/
貝の石
空きの無い羅列の椅子に
また今日も
嘆息する
狭い踊り場は
且つ
斜(しゃ)に構えて視ると
歪に歪に
人影惑う
陽に降れる日もあれば
曇天に疼き
稲光に泪する陰りもあり
多面な彩(いろ)と毒と
刃の背を
蛇は
今日も
一面を這う
踊り場は狭く
変容を厭い
佇むことを生業とす
斜に凭れ掛かる人影の
縁(ふち)を
脱皮という
祓いを
苦に
蛇は這わねばならず
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