春を投げ出す/
じぇいぞろ
萌えあがっては散る桜の色や匂いは相対的に嫌悪の対象で、春の僕の中心は虚しい空洞だ。
君のくちびるを表現する言葉を知らず、ただ凝視するため延々と会話する。
そのはかなさの散る刹那を君自身は知らない。
グレーに染まる記憶を暖色系に色調補正せず、意味もなく自己嫌悪したりしている。
弱さや膿や整理のできない配線で、埋めつくされてきたボクの空虚な中心。
君の儚さが共振させて隅々まで切なくさせて、春の絶望を、空虚を投げ出す。
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