銀杏散る/
chiharu
同じことを繰り返しながら
過ごす毎日でも
時間は流れている
信号が赤から青に
変わったときのように
たくさんの人が
立ち止まっては歩いている
どこへ向かって歩いているのか
私は知らない
私がどこへ向かって歩いているのか
みんな知らない
前に前にと
終わりに向かって歩いている
信号待ちの交差点
あの日、まだ緑だった銀杏の葉
今頃は歩道を金色に染めているだろう
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