悲しい君に/
這 いずる
貧しい悲しい空想
そんなだから
私は本当を知らずに
君の気持ちも理解しないで
ずうっと横顔を眺めて一人
そして
君のことを分かっているって
偉くなったつもりなんだ
橋の上から見せられているのは
川に流れていっているのは
わずかにあった思い出なんだ
「身を投げるの」
言うあなたと優しい思い出は
どこかへいってしまうから
私も一緒にいくことにしたの
そうしたらきっと
二人一緒になれるから
戻る
編
削
Point
(2)