思考と口の相関関係/
乱太郎
時々思考が靴擦れしてしまって
開いた口が痛い痛いと叫んでしまう
時々思考がふやけてしまって
歯ごたえのない口になってしまっている
時々思考が気化してしまって
きかない筈の口も上の空だ
時々思考も寝返りするらしく
乾かない口が旅支度始めるようだ
時々思考が噴火して
梅干しが詰まった口になってしまう
時々思考も休憩が必要だ
そのとき口は水面でパクパクする魚になる
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